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大トラブル2つ。でも、無事に帰還。 [ライディング]

昨日は最悪の一日でした。

チェーン脱落
小川町側から松郷峠を越えているとき、突然チェーンが外れてしまいました。ガラガラッと音がして、ペダルが空転を始めて失速します。落車寸前に何とかペダルを外して左足を着きます。見ると、チェーンがリヤギア一番内側の28tを越えて更に内側に落ちてホイールとの間に深く入り込んでいます。マイッタ~と思いながら、仕方なく手でチェーンを引っ張り出そうとしましたが、駄目。固く食い込んでいます。じゃ、もう少しチェーンをゆるめて引っ張ろうかと試すと今度はフロントギアからチェーンが外れてしまいました。オイオイオイ、えー加減にしてくれよ。こんなことは初めてだぜ・・・。両手を黒い油で真っ黒にしながら、愕然としてしまいました。

なおも苦闘していると、後ろから二人組のライダーがやってきます。年配の方と若い方。どうしました?と聞いてくれます。こんな具合です、と見せると、年配の方が、『じゃあこうしましょう、ああしましょう』と次々に策を考え自らの手で実行してくれます。

考えてみると、実は5日(金)午後少しライディングを行ったのですが、その最後に生け垣に立てかけておいた自転車が倒れたのです。リヤディレーラーにも土が付いていましたが、土の上だし少し傾斜のあるところだったし、ハンガーは曲がっていないと期待しておこうと決めて、片付けたのでした。そして、今日、乗りだしてみると「アレッ?サドルが曲がってるよ」と気がついて、修正。再び乗り出したとき、ギアの具合はどうかなと確かめたのですが、ちゃんとチェンジしました。それで安心して峠に掛かったのですが、少し勾配が出てきて、より楽なギヤを求めて、すでにローになっているにも関わらず更に内側にしようとシフトレバーを押し込んだときにチェーンが内側に落ちてしまったのでした。今までは、そこからは動かなかったので、こんなトラブルにはならずに済んでいました。やはり、ハンガーが曲がっていたんですね。二人組もその点指摘してくれました。私も改めて見てみると、確かにディレーラーが内側に入っています。

結局、年配の方の応急処置がうまく行って、一応インナーにチェーンは外れなくなりました。ただ、乗り出してからシフトレバーを内側に押すとやはり内側に落ちてしまいます。再び、調整し直してくれました。『これは応急措置ですから、後で自転車屋さんに行って曲がりを直してくださいよ』と言いながら。いやあ、自転車のライダーの中にはいい人がいますね。この方、自転車を始めて20数年ということですが、機械に詳しくて親切。有り難いことでした。さいたま市から来て小川の伝統工芸会館にクルマをデポ下ということてした。

そして、『どこへ行くんですか』と聞くので、私が高篠峠に行くつもりだと言うと、『じゃあ途中まで一緒に行きましょう。後ろからギヤの具合を見ていますよ』と言ってくれて、白石峠の手前まで一緒に走ってくれました。


パンク←タイヤ裂ける
その後、私は予定通り、激坂を上がり橋倉橋にたどり着き、湧水を飲んで一瞬休憩。
次いで、林道大野峠線で高篠峠へ。

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その後どうしたものかと考えましたが、結局、白石峠に回って裏定峰を下って秩父盆地に降り、長瀞で昼食を摂り、釜伏峠に登って帰還という線かな、と決めます。
ところが、白石峠に着いてみたら、そのまま堂平に登ってみたくなりました。そして、登ります。

P9080057resized.JPG

平日だと空いていますね。場合によったら、ここでランチでも良いなと思っていたのですが、天文台の中のレストランは営業していません。仕方なく、チラッと写真を撮ってすぐに帰ります。

ところが、右カーブを曲がって直線の下りに掛かったところで、シャーーという妙な音がし始めました。どこからしているんだろうと耳を澄ませていると、いきなり後ろから「パーン!!」という大きな音がしました。すぐに停まってみると、後輪はペシャンコ。アレアレ、しょうがないなあと、チューブを外して見ると、完全に裂けています。タイヤはどうなっているのだろうと見ると、そのチューブの裂けていたところで数㎝ホイールに沿って切れています。これは参りました。これじゃ、チューブを替えたって空気を十分に入れた途端その切れ目からはみ出して「パーン!!」だ。

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でも、2,3年前、白石峠を下る途中似たようなことがあった私は、そんなときのために、古タイヤを10㎝位の長さで裁断したものをサドルバックの中に入れています。タイヤの裂け目の部分にこれを当ててチューブが飛び出すのを防ごうという狙いです。
そして、新しいチューブをセットして空気を控えめに入れます。こうなったらもう予定を変更して帰るしかありません。タイヤの裂け目のところを見ると、古タイヤを当てているとはいえ、大分膨らんでいます。

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これで最後まで保つのだろうか?たぶん駄目だろうなと思いながら、出発します。後輪がゴロンゴロンという感触を発散しつつ、いびつに回ります。

白石峠を下りますが、後ろタイヤへの負担を軽くするためにサドルには座らないと決めます。体重は、ペダルとハンドルだけに預けます。そして、スピードも低い方が良いだろうとブレーキを掛けっぱなしで降ります。起点から1.8㎞と表示が出てきました。おおありがたい、堂平山からここまで自転車で来られた、ずっと歩きでは何時間かかるか分かったものではないからなと、まだ保っている後ろタイヤに感謝しながら下ります。

結局、そのまま、白石峠を最後まで降りてしまいました。次は松郷峠入り口まで。保ってくれよ~。祈るばかりです。サドルに座らないようにするために、ずっとダンシングで行きます。松郷峠も途中まではダンシングだけで上がりましたが、やはり疲れてしまって、仕方なくサドルの前の方に座ります。何とか保ってくれ、保ってくれと祈りながら。そしたら、保ってくれました。
下りに掛かったら、やはりダンシングです。結局、最後まで保ってくれました。ああ良かった。

しかし、なぜ後ろタイヤは数㎝も裂けてしまったのか?どうも、ブレーキパッドの付け方に問題があったようです。と言うのは、ブレーキパッドの端にタイヤと同じ色のゴムが数㎝付いていたのです。私は今の自転車にプレーキパッドを付けるとき、それようの道具を使ったのですが、使い方が不味かったのか自然にそうなったのか、後輪の右側は上部がホイールの縁からわずか上に出ていたようです。でも、タイヤにはくっつかないという微妙な距離を保っていました。ほぼ、2年前のことです。
今日、パンクの処置をした後パッドを確認すると、大分減っているんです。ただ、一番上の部分は減ってないんです。1㎜位の幅でタイヤ側に向かって飛び出していました。ハハーン、と分かりました。つまり、2年間の間にパッドが摩耗して薄くなったわけです。ブレーキを掛けるとその摩耗した部分がホイールを抑えているわけです。でも、ホイールからタイヤ側に微妙に飛び出した部分は全然摩耗していないので、ブレーキを掛けるとそれがナイフのようにタイヤを横に切ろうとするようになる、というわけです。それが丁度今日、堂平山を下るときだった、ということなのでしょう。「シャーー」という聞き慣れない音は、ナイフと化したパッドの部分がタイヤを切っていた音だったのでしょう。ほんの数秒だったと思うのですけど。タイヤが縦に切れてしまえばチューブはすぐに飛び出して「パーン!!」ですよね。

まあ、何はともあれ、ヘビーなトラブルに2つも遭いながら、無事帰還できて幸いでした。まさに不幸中の幸い。
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銀輪乗士

波乱に満ちたライドでしたね。でも無事帰還出来てなによりです。
チェーン脱落、まだまだ人情捨てたもんじゃあないですね。良い話だなあ^^
因みに拙はサイドカットの時は、お札で裂け目を塞いでいます。
やはり千円札より一万円札が効くような気がしますが、気のせいかも^^
by 銀輪乗士 (2014-09-10 06:36) 

ぱるる

銀輪乗士さん、こんばんは。
本当にいい人がいるものですね。私も何か機会があったら「いい人」にならないと行けないなあと思いました。
万札ですか・・・・。私、持ってません。そんなこともないですが、今回は長さが随分あって、お札では抑えきれないように見えました。そう言えば2,3年前白石峠を下るときパンクをしたときは、千円札を使って抑えようとしたのでした。でも、効果無し。つまり、1分も持たずまたパンクをしてしまいました。万札なら大丈夫なのかな?

by ぱるる (2014-09-11 22:58) 

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